インド古典舞踊サークル

インド・ニューデリーとグルガオンで活動している、バラタナティヤムとカタックのサークルです。

2015年 グループジャ

グルジーとダクシナ先生にご祝儀とフルーツバスケットをお渡ししました。
今回のスペシャルは、8歳のKちゃんが、新しく学校に入り、グループジャで、ステップを披露してくれました。もう、めちゃくちゃ可愛い! 世界で活躍する日本人バレエダンサーが居るように、世界に通用する日本人インド舞踊ダンサーが次世代に登場するかもしれないですよね。(Miyo)


グルプージャ、去年はグルジーのお誕生日と一緒にやったのでよくわかりませんでしたので、今年初めて経験したという感じです。

先ず、グルジーに挨拶の後、フルーツをお上げし(フルーツの上にグングルーを載せて、グルジーから祝福してもらっている生徒さんも大勢いました。)、グルジーの足を’触れる儀式の後、大勢の生徒さんたちが次々にグループごとに、グルジー、ラマ先生、ダクシャナの前で、習ったステップ、踊りを見せるのですが、私とインド人のスダちゃん、ラディカちゃんのグループは他の生徒さんと一緒に、まずアラリプをラマ先生の前で踊ることになりました。

ラマ先生の厳しそうな目でじろりと睨まれて、とても緊張しました。私は普段の練習不足が見え見えでした。もっと練習しなくっちゃ。。

次はダクシャナの前でジャナキタを踊り、シャブダムを習ったところまで何とか踊った後で、シャブダムの新しいステップを習い、暫くそれを練習してからまたダクシャナに見てもらいました。

この日からバラタナティアムを習い始める人たちも何人か来ていて、挨拶の仕方、基本の姿勢などを習っていました。

8歳の日本人、かなめちゃんも来ていて、堂々とグルジーの前でステップを披露。彼女は大物になるぞ。

学校の方でケーキ、クッキー、チップスなどを用意して下さっていたので、皆、踊っては食べ、食べてはまた踊るという、わいわいとした、楽しい感じでしたので、
来年は是非ともバラタの皆様、全員参加しましょうね。

以上ご報告まで。(裕子)

【東京】バラタナティヤム公演のお知らせ

Ganesa Natyalayaのシニアでご活躍のタニヤさんが来日します!
公演だけでなく、レクチャーやワークショップも開催しますので、みなさま、特になでしこOGのみなさま、そして、たまたまこのブログに出会ったアナタ(誰?)も、ぜひぜひ大勢お誘い合わせのうえ、お越しくださいませ!


アビナヤ・ワークショップ

グルジー主催のAbhinayaのワークショップに参加してきました!

午前10時半から、ランチをはさんで、夕方5時までという長丁場。日本人はかずえさん、ひさよちゃんとさやこの3人。ほかは、「15歳以上」という年齢制限があったとおり、シニアもいるような顔ぶれ。いやぁ、終わったらぐったりヘロヘロでした(笑)

まずは、座学。用語がわからないだろうから、と念のため、以前購入したグルジーのバラタナティヤム読本を持参。そうしたら、グルジーもこの中の表を見ながら解説していました。これ、とても細かく説明が載っているので、今も買えたら、お手元に置いておくといいですヨ。

さて、" Abhinaya " (アビナヤ)

俗に言う、あの目玉ギョロギョロの表情のこと?日本人にはムリじゃない?なんて思っていましたが、Abhinayaという言葉自体は総括して「表現」を表すんですね。

ちなみに、バラタナティヤムには、物語を伝える要素と、純粋にリズムを刻む動きの要素があり、後者はNritta(ヌリッタ)といいます。定型のステップから成るヌリッタですが、目線、顔の表情などで、より活き活きと見せることはできる、ということで、シニアの方々が、基本のステップを、無表情で正面ガン見した状態と、手の動きに顔が連動した状態とで見せてくださいました。全然違いましたね(笑)やっぱり、美しくないと、ね、うん。

アビナヤは、大きく分けて
・Angikabhinaya
・Satvikabhinaya
・Vachikabhinaya
・Aharyabhinaya
の4つの方法に分類されるそうです。

まず、Angikabhinaya。動きによる表現、です。手の動き、全身のポーズなどで、パントマイムのように物語を伝えることができます。笛を吹く仕草はクリシュナ、左手で耳・右手で長い鼻をあらわせばガネーシャ、など。

ちなみに、個々の眉の動き、目玉の動き、首の動きなども、アンギカビナヤに分類されるようです。顔の動き(Mukha Abhinaya)はとことん細かくて、眉、まぶた、目玉、頬、鼻、唇、舌、歯、全て表現に使えるのよ、とのことでした。

これらのパーツ個々の動きをある組み合わせで約束事にしたのが、Satvikabhinaya(感情の表現)になります。

たとえば、Sringara(シュリンガラ)は、恋愛の表情。口元は微笑み、目はおだやかに半眼、そしてキラキラ輝かす(!)。全身の動きはあくまでもやわらかく、乙女のはじらいとときめきを表すのだそうです。一方、Roudra(ラウドラ)は、激怒の表情。目を見開き、眉を持ち上げ、歯を噛みしめる。動きも激しくなります。

ここで、シニアのネハさんとタニヤさんが、恋する乙女がやがて激怒する、という表現を見せてくれました。ふたりとも瞬時にプロットを組み立てて、即興。ふたつの全く違うストーリーで、彼氏(夫)待ちのかわいらしい乙女が、終いには怒りをぶちまける、という演技になっていました。

ここで、Satvikabhinayaを語る上で、重要なポイントが、2点。

ひとつは、RasaとBhavaのこと。約束事で、この表現はこの気持ち、というのはあるけれど、それはあくまでダンサーが表現しているもの=Bhava(Expresssion)であって、観客のRasa(Experience)によって受け取られなければならない。ダンサーがどんなに感情を込めたつもりでも、観客がそれを受け取り共感しなければ、伝わらない、とのこと。

そして、もうひとつは、演目全体の感情と、演目内に出てくる感情は、違う、ということ。全体的にはハッピーな演目でも、物語の中では、怒りや嘆きもありうる。全体の感情と、個々の場面での感情を演じ分けること。

やはり、深いですね、Satvikabhinaya。個々の動きも美しくありながら、感情の伝え方、伝わり方、描き方が、たとえばラマ先生やダクシナの味、鳥肌が立つ演技につながるんですね。

残る要素、Vachikabhinayaは、歌詞、楽器、リズムなど音楽で表現されるもの。ラーガで感情が特定されるものもあるし、歌詞で説明されるものもあるし、使われる楽器で表現されるものもあるとのこと。

最後に、Aharyabhinayaは、装飾・舞台装置などによる表現、でした。服装、髪型、アクセサリー、舞台のセットなどで、どんな年頃の誰がどこにいるのかが決まるとのことでした。

ざっと以上を、随時シニアの方々の実演付きで、座学で学んだ後は、11時半過ぎから、実際に踊ってみようということで、パダム"Ododi Vanden Kanna"を教わりました。

これが難しくって!!

冒頭は、ほぼパントマイムのような動きで、クリシュナを家に迎えるラダちゃん。花輪やランプを用意しながら待つ様子、クリシュナがやってきて、招じ入れる様子。

クリシュナが家に入ってからは、クリシュナとラダの二役になります。パントマイムのような動きで、「あなたのためにやってきたよ」とクリシュナが言えば、ラダも「美しいヴィシュヌの生まれ変わり♪」と讃えます。

この間、歌詞は「美しいあなた、いらっしゃい」と繰り返し歌っているので、ストーリーはアンギカビナヤ(動き)で表現されます。もちろん動きで男性と女性と区別されますが、表情もつけることで、クリシュナはよりクリシュナらしく、ラダもよりラダらしくなります。

ランチに、シニアのネハさんのお母様が直々に持って来てくれたオーガニックのターリーをはさんで、午後もみっちり踊りの練習。

クリシュナの踊りの中に、クリシュナの伝説が入ってきました。

振り付けがよくわからず、同じく生徒のお兄さんに聞いたら、「あ、山のところ?」と聞き返され、「?なんの山?」(笑)教わるままに、左手をアラパドマで上に向け、右手は小指だけを立てて左手の下に添えていたら、それが「クリシュナが山をもちあげた話」だそうで、びっくり(笑)続きも、頭がたくさんあるヘビをやっつけて、その体の上で踊ったポーズ、だそうで…

クリシュナ物語も、読んでおかなければなりませんね。男女の恋物語は、常に男はクリシュナ、女はラダに置き換えることができるのだと教わりました。クリシュナを描きながら、普遍的な恋する男女の姿を伝えているのですね。

終わりの方は、右旋回したらクリシュナでta-tei-tei-ta、左に旋回したらラダになってta-tei-tei-ta、4拍クリシュナ、4拍ラダ、膝立てて笛吹いて(=クリシュナ)、横座りでひじをついて(=ラダ)、とくるくるふたりが入れ替わり、ついにラダちゃんがクリシュナを抱きしめるポーズで、終わりました…終わったんだって…キョトーン…な、私たち…(笑)

後半、明らかについていけていませんでしたが(^^;、無事に修了証をいただくことができました。

 

初めてのアビナヤ体験。興味深いものでした。やはり演劇要素があるから、バラタナティヤムはおもしろい、と思いました。ステップだけではなく、物語のある演目もできるようになりたいですね。

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千葉里佳さんご訪問!

今日の練習には、日本からお客さんがお見えでした。

仙台を拠点に、ダンサー・振り付け家としてご活躍の千葉里佳さん。国際交流基金の方とともに、ダンスを通じて日印交流をはかるための視察にいらしたとのことでした。

なでしこバラタがアラリプを踊ったあと、シニアのキャシーさんがフルメイク衣装付きでAngikam Bhuvanamを披露。

それから、基本ステップを千葉さんに体験していただきました。

最後に、千葉さんがコンテンポラリーダンスを見せてくださり、同じ人間の骨格とは思えないしなやかな動きに惚れ惚れしました。

ダンスを通じて日印交流!なでしこバラタも貢献できたら嬉しいですね。



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The Annual Day 2015密着ドキュメント!(3)

私たちの次の出番はダクシナたちシニアダンサー。
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そして、みよさんは最後の出番でした。
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発表会を締めくくるのは、華やかなフィナーレ。Vande Mataramに合わせて出演者全員集合です。

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来賓の方々とともに記念写真を撮って、長い長い一日が終了しました。

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