インド古典舞踊サークル

インド・ニューデリーとグルガオンで活動している、バラタナティヤムとカタックのサークルです。

Flute and Sarangi Recital followed by Bharatanayam Recital

バンスリ(横笛)とサーランギー(弦楽器)ならびにバラタナティヤムの公演に行ってきました。

会場はLok Kala Manch。インドの踊り、演劇、音楽を保存・継承していくことを目的としたNPOによる施設だそうで、ハビタットセンターのすぐ近くでした。

前半は、古典音楽の演奏会。バンスリにラジャット・プラサンナさん、サーランギーにスハイル・ユスフ・カーンさん。ともに11月のさくら会パーティーで演奏してくれた若手演奏家たちです。伴奏のタブラ(太鼓)はシャリク・ムスタファさん。あとで聞いたところでは、スハイルさんの母方の従弟だそうです。

夕方のラーガによる演奏は、はじめバンスリの澄んだ音色から入り、サーランギーとの掛け合い、お互いにソロがあり、挑発し合い、音を重ね合い、最後はタブラと3人で駆け抜けるように終わりました。

二曲披露したあとで、小曲をひとつ。合計3曲の演奏でした。

その後、一旦カーテンが降りて、舞台転換。

後半は、Ganesaのタニヤさんのソロ公演です。

合計6曲披露したタニヤさん、いずれもラマ先生の振り付けによるものでした。全てはじめにタニヤさんによる解説付き。

初めはプシュパンジャリ。とてもエネルギッシュな踊りでした。次に、踊るシヴァ神ナタラージャ。それから、ヴィシュヌを想う乙女を描いた一曲、これはステップの部分と物語の部分との対比が非常に難しいとのことでした。

随所に、ラマ先生だったらこうだったのかなと思わせる振りがあり、まだまだ若いタニヤさんでは重量感が足りない部分もありましたが、4曲目、ラーマーヤナからシータの踊りはとてもよかったです。ラーマが森へ追放されることになり、シータを置いていくと伝えたところ、自分はどんな苦労も厭わない、ともに森へ行く、と語るシータの場面。華やかに着飾った様子から、森へ行くことを聞いて絶望する様、その後、どうか自分を連れて行って欲しいと懇願する様。タニヤさんの可憐さ、若さの中に、一途さ、芯の強さが出ていてとてもお似合いでした。最後、手を取り合い歩いて行き、退場の一瞬、王宮を振り返る表情が切なくなんとも言えませんでした。

その後は、クリシュナを描いた踊りがふたつ。一つは、ミルクボールを盗んでいるでしょ、と養母に言われ口を開けたら宇宙が見えた、という話。ダメでしょ!と叱られて、肩をすくめて立つクリシュナの様子がかわいかったです。最後の演目は、クリシュナのかわいらしさを描いたもの。終始笑顔で、タニヤさんの物腰の柔らかさが活かされていました。

6:15頃から始まった公演、前半が終わったのがすでに7時半頃で、舞台転換中も特に休憩はなくタニヤさんの紹介が入り、バラタナティヤム6曲終わったときにはすでに夜9時になっていました。

前から3列目中央でかぶりつきで見ていたためか、帰宅したらクラクラでした(笑)

by SS