インド古典舞踊サークル

インド・ニューデリーとグルガオンで活動している、バラタナティヤムとカタックのサークルです。

Global Heritage Series 2




11月30日(日)にGanesa Natyalaya学校にてダンスの公演が行われました。

「Global Heritage Series」と銘打たれたこの公演では、

様々な地域のダンスを紹介、

そして異なるジャンルのダンスのコラボレーションを実現させ、

ダンスの新たな可能性を示唆しています。

このシリーズは今回で2回目を迎え、

今後毎月開かれる予定だそうです。





いつも練習をしているスタジオが、

にわかに劇場と化して、なんだか不思議な感じがしました。

用意された席は訪れた観客で満席となっていました。





初めを飾るのは、バラタナティヤム。

学校で見かける先輩方二人が、

シヴァ神とガンガー女神になり、

華麗な踊りを披露しました。

(シヴァ神の頭からガンガー女神が、

聖なる水(ガンジス川)を流しているとされています。)









たゆたう川の水の流れと、

厳しいヒマラヤの山嶺を思わせる荘厳さが

次第に溶け合い、シンクロしていく様を見ていると、

神様(自然)をダンスで表現するバラタナティヤムの魅力を

改めて感じました。













次に登場したNavtej Johar氏によるダンスは、

ヨガと組み合わせた独特なものでした。

ゆっくりとした動作にヨガのポーズを組み合わせ、

一つ一つの動きは揺るぎなく、

なめらかに流れていくのです。













見た目からは量れない、

尋常ではない運動量にもかかわらず、

汗ひとつかいていないところにも驚いてしまいました。

















金の縁取りの白い衣装で踊るモヒニャッタムは、

女性的な柔らかいダンスだという印象でした。

清楚な花がひらひらと舞うような、

バラタナティヤムとは違った魅力にあふれる

素敵なダンスでした。















笑顔や驚きの表情が豊かで、

数人のダンサーが輪になって踊るところは、

楽しげな笑い声が聞こえてくるようでした。













そんなモヒニャッタムとはうってかわって、

カタックはとても激しく、

色鮮やかな華を思わせるダンスです。

スカートのひだをそれこそ花びらのように

広げながら何度も旋回し、

速いリズムに合わせて正確なステップを刻む様は、

フラメンコを連想させます。

(後で知ったのですが、カタックはフラメンコの源流といわれ、

インドから流れてきたジプシーによって伝わったとされています。)













カタックダンスとのコラボレーションをしたのが、

インド東部起源のダンス、「Chhau」です。

このダンスは武術をもとに発展させ、

躍動感あふれるアクロバティックな動きが特徴です。

単独では剣や盾を使った戦勝の舞を披露してくれました。

武器を手に飛び跳ねるダンサーはとても勇ましく、

雄雄しい踊りでした。












最後は華やかなカタックの踊りと

猛々しい Chhau の踊りが融合した

なんとも熱気あふれる激しいダンスです。

あまりにも動きが激しくて、目で追うのがやっとです。










終った後、小さな「劇場」は大拍手であふれていました。

まったく異なるダンスを一度のステージで見ることができた、

とても素敵な公演でした。







Global Heritage Series 2 Programme



1.Inaugural welcomeBharatanatyam by Ganesa Natyalaya disciples

2.Contemporary dance by Navtej Johar

3.Mohiniattam by Jayaprabha Menon and her disciples

4.Collaboration of Kathak and Chhau by Maitreyee Pahari and troupe



Photography exhibition by the legendary Avinash Pasrichahaa